特許には、守りの特許と、攻めの特許があると言われています。これについて、説明します。

仮に、自社の技術領域と、他社の技術領域が、以下の図1のような状態だとします。

このような状態で、自社の技術領域(緑の四角)をカバーする特許(赤の丸)を自社が取得した場合には、この赤の丸の特許は自社の技術を守りますので、守りの特許となります。また、自社が他社の技術領域(青の四角)をカバーする特許(黄の丸)は、他社の技術領域を脅かす特許ですので、攻めの特許となります。

守りの特許は、自社の技術領域を保護しますので、他社の市場への進出を防ぐことができます。このため、この特許は、ライセンス等には使用せずに、大切に管理する必要があります。

一方、攻めの特許は自社の技術領域とは関係ありません。このため、他社に対してライセンスを行って収益を得ることができます。

また、例えば、自社の特許戦略がうまくいかなくて、他社に自社領域を含む特許(紫の丸)を取得された場合には、この範囲については自社は実施できなくなってしまいます。このような場合に、他社の技術領域を含む攻めの特許(黄の丸)を持っていれば、例え、他社の技術を侵害していても、他社も自社の特許を侵害しているので、いわば、お互い様となって、他社が権利行使することを抑制することができます。

人工知能の特許を攻略する場合、図2のように、自社技術を守る守りの特許を取得しおけば、将来、新たな企業が人工知能によって市場に参入することを防止できます。

しかしながら、現時点での自社の技術領域と完全に重複する特許を取得することは難しいかも知れませんので(例えば、将来は技術領域がシフトする可能性があるので)、その場合には、シフト後の技術領域をカバーする特許(準守りの特許)の取得を検討しては如何でしょうか。

なお、テクノフォート国際特許事務所では、以下のウェブサイトで、人工知能技術の無料相談を行っています。お気軽にご連絡下さい。

http://www.tmjp.biz/l/ail1/