ブラジルで感染拡大しているジカ熱ってどんな病気なの?

2015年にブラジルで感染が確認され、中南米を中心に感染が拡大し、現時点(2016年1月31日)では、欧州でも感染が確認され、23の国と地域に感染が拡大しているジカ熱(Zika Fever)。ブラジルの感染者は、約150万人と推定され、リオオリンピックが開催されることから、世界中に拡散することが懸念されている。今回は、このジカ熱についてまとめてみた。

Q:ジカ熱ってどんな病気?

A:ジカ熱は、蚊が媒介するジカウィルス(Zika Virus)によって引き起こされる感染症で、発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが起こります。通常、これらの症状は軽く、2-7日続いて治まります。潜伏期間は3~12日で、発症すると通常、症状は4~7日間続きます。ただ、不顕性感染率は約80%とされていますので、10人中8人は発症せずに過ぎてしまうようです。
出典:厚生労働省検疫所(FORTH)海外で健康に過ごすために

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Q:どこで感染が広がっているの?

A:CDCによると、南米のブラジル、パラグアイ、コロンビア、カリブ海諸国のドミニカ共和国、バルバドス、そして、中米のメキシコやエルサルバドルなど、広い範囲にわたって感染が広がっています。一方、こうした国や地域を訪れて、その後、本国に帰って感染が見つかったケースも相次いでいて、各国は警戒を強めています。このうち、カナダの保健当局は29日、4人のカナダ人の感染を確認したと発表しました。また、アメリカでは28日、CDC=疾病対策センターが、昨年以降、中南米から帰国した31人が旅行先で感染していたことを明らかにしたうえで、「アメリカ国内でも限定的な流行が起こる可能性がある」と警鐘を鳴らしました。このほか、イギリスでは3人、ドイツでは5人が、中南米から帰国したあとに感染が確認されたと、当局が発表しています。
出典:NHKニュースジカ熱 24の国と地域で感染確認

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画像出典:CDC Zika-affected Areas

Q:死亡率はどれくらいなの?

A:ジカ熱に対するワクチンや有効な治療薬は開発されていませんが、適切に治療すれば死亡率が「1%」未満とされるデング熱よりも症状が軽いため、生命の危険はほぼないとされています。
出典:ジカ熱とは – 新語時事用語辞典 Weblio辞書

Q:死亡率が低いのに騒がれているのは何故?

A:ジカ熱が騒がれている理由は、妊婦が感染した場合に、小頭症の子どもが生まれる可能性が指摘されているからです。
出典:厚生労働省検疫所(FORTH)海外で健康に過ごすために


 画像出典:Wikipedia ZIka fever

Q:妊娠のどの段階が危険なの?

A:最も危険性が高いのは、妊娠第一期(妊娠後3ヶ月間)とされているようです。ですので、妊娠の可能性がある場合には、感染しないように注意することが大切と思われます。
出典:New York Times Short Answers to Hard Questions About Zika Virus

Q:どうしたら感染するの?

A:ジカ熱はウイルスに感染したヒトを蚊が吸血すると、蚊の体内でジカウイルスが増え、その蚊が別のヒトを吸血することでジカウイルスが伝播する感染メカニズムで、感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではないとされています。
出典:東洋経済オンライン1月31日

Q:幼い子どもに感染した場合はどうなの?

A:現在のところ、妊婦以外の感染の場合には、軽い症状で収まると考えられているようです。
出典:CNN News How to protect yourself from Zika virus

Q:ジカ熱が日本で流行する可能性はあるの?

A:先日日本でも、デング熱のウイルスを持った蚊が東京で発生し、何人かの方が感染したように、今後、ジカウイルスを持った蚊が日本でも発生しないとは限りません。ブラジルやポリネシア諸島など、今もジカウイルスを持つ蚊が発生している地域は多くあり、それらの国へ渡航し感染後、日本に帰国した人を刺した蚊が、他の人を刺せば、デング熱同様に感染者が増える可能性もあるでしょう。ただ、日本と現在ジカ熱が流行している地域とは、蚊が生息する環境が違うため、かならずしも大流行するとは限りません。
出典:mamari-妊娠中のジカ熱感染で生まれてくる子供が「小頭症」になる?ジカ熱って何?

Q:ジカ熱に感染しないためにはどんな対策があるの?

A:ジカ熱に感染しないためには、ウィルスを持った蚊に刺されないようにすることが大切です。特に、妊娠の可能性がある女性や、妊娠初期の女性は、ウィルスの感染地域(ブラジル等)には行かないようにすることが大切です。また、蚊にはできるだけ刺されないように、蚊の忌避剤等で予防することが大切です。
出典:厚生労働省検疫所(FORTH)海外で健康に過ごすために